名古屋城秋の夜間特別公開 景KEI

 NAGOYA NIGHT CASTLE

CONCEPT NIGHT AND LIGHT

風景、情景、夜景、あるいは景色
いろいろなことばと結ばれ、さまざまな意味をなす「景」。
「景」は、一文字で「ひかり」とも「かげ」とも読むことができ、対照的な意味を内包しています。
「ひかり」と「かげ」は相対する存在のようでいて、共存し、相互に依存しあう関係。
ひかりがないところに、かげは生まれない。
ひかりが淡いとかげは薄くなり、強いひかりに対しては深いかげが生まれるように。

太古から、月夜の星空をながめ、ひかりを感じてきた生き物たち。
その中で、火を発見した人類は、恐れ敬うとともに、それを用いて夜闇を照らし、
やがて、ひかりを生み出すさまざまな技術を手にしてきました。
いまや地球を俯瞰すれば、多くの場所で真夜中でもひかりが途絶えることはありません。
人はひかりを渇望し、照らすことで、同時にかげの空間を生み出してきたのです。

夜のとばりを下ろした名古屋城。
それは、都心の眩いひかりのそばにあっても、
城内に広がる大きな庭園によって、暗い夜の闇が存在する場所。
そんな闇のあわいに、いつもとは異なるひかりやかげをさすことで、
多彩なひかりとかげが共存する場が生まれます。
時間の流れとともに展開される、音や声、身ぶりのパフォーマンス。
それは、絶えることなく生成変化を続けるひかりとかげの関係のように、
ライブ性や即興性に富んだものとなります。

曖昧に連なり影響しあう事物のあわい(間)にひろがる豊かさを体験できる場だからこそ、
見えてくるもの、聴こえてくるものがあるはずです。

企画・コンセプト
(景プロジェクトチーム、服部浩之)

服部浩之 (HIROYUKI HATTORI)|キュレーター
1978年愛知県生まれ。愛知と秋田を拠点に展覧会やアートプロジェクトの企画などに携わる。異なる領域の応答関係に関心をもち、様々な表現者との協働を軸にしたプロジェクトを展開する。主な企画に、第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示「Cosmo-Eggs¦宇宙の卵」(2019年)がある。

LIVE

音と光と名古屋城

本丸御殿中庭は背後に天守閣がそびえ立つ特別な場所で、決して大きくはないですが周囲の喧騒からすっと逃れられる静謐な空間となっています。

11月27日(日)

ROTH BART BARON

12月4日(日)

山崎阿弥   
※事前の参加申し込みは不要です。

RECITATION

満月の夜城朗読会

時代の変遷を見つめてきたこの場所は、たくさんの記憶が眠る場所でもあります。暮夜をむかえたこの場所に耳を澄ませてみると、読まれたテキストとともに、この地に眠る複数の声が、さまざまな感情が聴こえてくるかもしれません。

12月8日(木)

【朗読】小泉今日子

TALK

名古屋城コミュニティ・アーカイブスの可能性

地域に暮らす人々の記憶や記録のなかで名古屋城はどのように描かれているのでしょうか。コミュニティ・アーカイブスの可能性を探ります。

11月29日(火)

【登壇者】
小西恒典(秀吉清正記念館)
松本 篤(AHA!)
はがみちこ(京都市立芸術大学)
【コーディネート】服部浩之

主催:名古屋市 / 企画・デザイン・制作:株式会社クーグート /
コンセプト:景プロジェクトチーム、 服部浩之 /
空間演出: PERIMETORON(ペリメトロン)